留学体験記 – 平川 涼香さん

学科 / コース:社会総合科学科 地域創生コース
留学先 / 期間:ポルトガル(レイリア工科学院) / 2018年3月4日~3月12日(文化交流研修)

●いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
 留学を意識し始めたのは、高校生の時です。大学に入学したら、必ず留学をしようと思っていました。そのため、入学と同時にアルバイトをはじめ、留学のための資金を少しずつ貯めて準備をしていました。

●なぜ留学したのですか。
 私は大学入学前から海外経験の必要性を感じており、英語力の向上や視野を広げることを目的として留学しました。また、海外に出て初めて気づくことができる日本の良さがあるのではないかと思い、留学を通して新たな視点で自文化を捉えられるようになりたいと思いました。

●なぜ留学先にその大学を選びましたか。
 ポルトガル語を話す人たちと英語でコミュニケーションをとるというプログラムの内容に興味を持ったからです。伝えたいことをお互いが母語から英語に変換して会話をしなければならないため、より実践的な英語を学ぶことができるのではないかと考えました。

●留学に向けてどのような勉強をしましたか。
 英語の学習はもちろん、ポルトガル語の挨拶を調べたり、ポルトガルの文化についても少し調べたりしました。

●留学中、現地や他の留学生との交流はありましたか。
 ありました。現地の市役所の方やレイリア工科学院の先生方や学生の人たち、その他多くの現地の人たちに留学中は本当にお世話になりました。市役所の方には、レイリアの歴史について非常にたくさんのことを教えて頂き、お城や教会を案内してくださいました。レイリア工科学院の学生の人たちとは、来年のポルトガル留学プログラムに向けての話し合いをしたり、ショッピングや食事をしたりなど短い期間の中で交流を深めることができました。

●留学中の楽しかったエピソードを教えてください。
 レイリアの小学校を訪問し、現地の小学生たちに日本の文化を紹介したことです。私は「折り紙」を小学生のみんなに教え、実際に紙飛行機を一緒に作りました。私たち日本人からしたら紙飛行機は馴染み深いものですが、ポルトガルの子たちは自分が作った紙飛行機が飛んでいく様子を見て、驚いたり、喜んだりと、とても新鮮な反応をしており、私が思っていたよりも紙飛行機を楽しんでくれました。純粋に紙飛行機を楽しんでくれたことに嬉しく思い、さらに帰り際に女の子から絵が描かれた紙をもらって、ここに来られて本当によかったなと心から思いました。

●留学中、困ったことはありましたか。
 自分の英語力が足りなかったために、伝えたいことをなかなか英語にできず困ったことはありました。現地の人たちはどの人も本当に優しく、「緊張しなくていいよ」と声をかけてくれるのですが、言いたいことを言葉にできないもどかしさや自分の力不足に対する悔しさが自分の中で残っていました。しかし、この経験があったおかげで、より英語の勉強に対してのモチベーションが高まりました。

●留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
 留学前と留学後で英語に対しての考え方が変わりました。留学前は勉強として英語を学んでいましたが、留学を経験したことで、英語を学ぶことは「マナー」であると思いました。海外の人は英語が母語でなくとも、様々な国の人とコミュニケーションをとるために英語を使用します。ドバイからポルトガルへ向かう際の飛行機のアナウンスは、もちろんのことですが日本語ではなく、英語のアナウンスを理解しなければなりません。海外に出た途端、英語が理解できることは前提となるため、マナーとして身につけておかなければならないものだと考えました。

●留学で得たものは何ですか。
 非常に短期の留学でしたが、その中でポルトガルに関する知識を得ることができたと思います。レイリアの街を歩くことで現地の雰囲気を知ることができましたし、レイリア工科学院の学生の人たちと交流することでポルトガルの大学生について知ることもできました。また、レイリアの歴史や徳島とレイリア市の交流についても知りました。留学するまで私はポルトガルがヨーロッパのどこに位置しているのかさえ曖昧でしたが、留学を通してポルトガルがとても身近な国になったと感じています。

●留学での経験が生活にどのように影響しますか又はしていますか。
 留学を景観したことで、海外に対するハードルが下がり、ポルトガルやその他の国に行ってみたいという目標もできました。現在はその目標に向かって資金を貯め、リスニングやスピーキングを中心とした英語の学習を行っています。また、留学の影響の一つとして、洋楽をよく聴くようになったと思います。英語を耳に慣れさせるためでもあるのですが、単純にポルトガルで聴いて影響を受けました。

●これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
 留学は1度でも構わないので、必ず経験すべきだと思います。初めて海外に行く場合は、私もそうでしたが、わからないことだらけで不安もあります。そのためプライベートで海外に行くのではなく、留学という形でいくことで、先生方も大学生もいるので、相談できる人がいるという安心感があります。または初めての場合は、長期留学よりも短期留学の方が良いと思います。初めての海外は良い意味でも悪い意味でも、自分の予想とは違ったものになる可能性があるため、お試しのような形で短期留学を選択し、留学の雰囲気を感じられれば良いのではないかと思います。私はたった1回のポルトガル留学で、日本にいるだけではきっと得られなかった多くの経験をして、考え方も価値観も大きく広がりました。また、留学でも挫折が原動力となって新しい目標に向かうことができているため、ぜひ海外で初めての土地でたくさんの経験を積んでいただきたいです。

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