留学体験記 – 門田 彩加さん

学科 / コース:人間文化学科 国際文化コース
留学先 / 期間:カンタベリー・クライスト・チャーチ大学(イギリス) / 2015年3月~2015年4月

●いつごろから留学の準備を始めましたか。または意識しましたか。
 2014年8月から留学の準備を始めました。留学を意識し始めたのは大学入学前からでした。海外認定留学の張り紙を見て今回の応募を決意しました。

●なぜ留学したのですか。
 大学入学前から長期留学に興味を持っていました。長期留学をする前に短期留学を経験したいという気持ちがあり、留学を決意しました。長期留学を見据えてその準備の為の短期留学でした。

●なぜ留学先にその大学を選びましたか。
 まず、大学実施の短期留学では見知った人がたくさんいる環境になってしまうと考え自分で留学先を選んで手配することに決めました。カンタベリー大学は英国の中でも地方に所在しており落ち着いて勉学に励めると考えました。また、一年間常設の語学学校ということもあり様々なレベルと目的に合わせたプログラムがありました。

●留学に向けてどのような勉強をしましたか。
 留学に向けてはESR(English Support Room)と大学が提供しているTOEFL講座を積極的に活用しました。同じ目標を持った英語学習者と素晴らしい先生に出会える環境を生かし、モチベーションを保つことができました。また、自学ではTOEICのテキストを利用しました。英語の学習以外には新聞を毎日読むことで日本と世界の情勢と社会問題について理解を深めました。そして友人や社会人の方と積極的に意見を交換するようにつとめました。

●留学中、現地や他の留学生との交流はありましたか。
 私は大学付属の語学学校に通っていたので思うように現地のネイティブ学生と交流が持てずにいました。長期で語学留学をしている学生に情報を得て、留学生と現地学生のためのソーシャルプログラムという交流会に参加したり、地域の教会が主催しているグローバルカフェに参加したりしました。様々なコミュニティーに参加することで交流を持つことができました。学生寮で生活をしていたこともプラスに働きました。

●留学中の楽しかったエピソードを教えてください。
 授業のゲストとしてカンタベリー大がうの現地学生がジェンダーに関する調査に来て簡単なディスカッションを行いました。例えば、女性が積極的に子供を産み育てるべきかというテーマに対して「女性がその責任を担っている」「個人の選択や権利に基づいて決定されるべき」「子供を望む人には手厚いケア(夫や家族、行政からの支援)を与えるべきで望まない人にも周りからの理解をえる権利がある」など議論が活発に交わされました。留学の醍醐味である価値観の共有と異文化への理解を体験できました。

●留学前と後で自分自身での変化はありましたか。
 短期ではありましたが、留学を通して自分は日本代表なのだという自覚が強く芽生えました。授業中でも授業外でも日本や他国の文化や歴史についてどのような考えを持っているのかをよく聞かれましたし、自分からも積極的に問いかけました。そして、自分の意見が一個人としてという側面からではなく、一日本人の意見として扱われていると強く感じました。自国のことを理解し自分で考え正確に伝えたいと考えるようになりました。

●留学で得たものは何ですか。
 英語への抵抗は少し減ったように思います。最初は常に英語で伝えなければならないという切迫感を感じながら必死に話すという感じでいましたが、周りの人々が理解しようと諦めずに聞いてくれたことで積極的に話すようになりました。英語以外に共通の言葉がない状況でこそ得られた感覚でした。

●留学での経験が生活にどのように影響していますか。
 自国のことを理解し自分で考え正確に伝えたいという気持ちが生まれて、そのことが英語を学習する上で強いモチベーションになっています。今までは漠然と英語を話せるようにないたいという気持ちだけでしたが、英語を使って自分の意見を発信し相手の意見を理解するという学習目的が自分の中にできました。自分がどのように考えているのか感じたのかを正確に言葉にするように心がけています。

●これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします。
 留学に対して様々な期待をもっている人が多いと思います。また、目的が明確ではなく悩んでいる人もいると思います。まずは留学に期待することを思い浮かぶ限り書き出してみて、そのすべての期待を持って留学を志してみてはどうでしょうか。また、その期待をかなえるための努力を日ごろからしていくと良いと思います。私もまだまだ努力が足りていないので精進してまいります。

 

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